筋トレを始める前の心構えが大事
クローン病の定期通院で、医師の診察のほかに栄養士の栄養指導をほぼ毎月受けています。
栄養士から症状が安定しているのと、長い入院生活で筋力が低下している、運動不足になっているので、筋トレをしたらどうか?と提案がありました。
筋肉がつくことで、栄養吸収が良くなる、栄養を体内に貯めておきやすくなるという効果があるとアドバイスがあり、家でできる自重筋トレを始めようと決めました。
筋トレをするとなると、昔アスリートとして上を目指したいという欲望が湧いてきます。笑
筋トレ、運動を始める時の心構えでいつも失敗することがあります。
・学生時代の感覚でトレーニングをしてしまう。
・プロスポーツ選手のように大きな筋肉に憧れ、人の姿を目指してしまう。
・筋肉痛にならないと筋トレの効果はないと、回数を追い込んでしまう。
・前回より多く回数ができていないと前進していないと思い込んでしまう。
・追い込んで頑張ったのにすぐに結果が出なくて結局やめてしまう。
・筋トレをした後はタンパク質をよくとること、食事量を増やしてしまう。
・クローン病の症状で小腸からの栄養吸収ができないので体が細いというコンプレックスを解消したい。
といった心構えでいつも筋トレ運動をしていました。この感覚で筋トレ、運動をすることで逆に体調を崩して来ました。
なぜこの心構えが良くなかったのか、よーく振り返ってみました。
・意識が過去、未来に向いて「今の体の状態」にフォーカスできていなかった。
・自分ではない他人を目標にしてしまっていたこと。
・久しぶりに会う人に痩せたねと言われたくないと思っていた。
そうなんです。筋トレや運動をするのに良くなかったのは、「自分にはない不足」を解消したいというのが根本にあったのです。
不足が根本にあると、人からどうみられたいとか、あの人のようになりたいとか、視点が自分ではなく他人になってしまいます。
自分のここが悪いから嫌いだからそれを解消するために行動をすると、いくら筋トレをしても「まだ足りない」「もっとやらなきゃ」というループにハマり永遠に不足感が襲ってきて満たされることがありません。
この意識でやっていると、筋トレをすること自体が苦しいこと、我慢であり、その先の結果を手にした時にしか達成感を得られないんですね。
だからこそ、自分にフォーカスすること、自分がどうなりたいのかが大切です。
・血液検査のアルブミン、総蛋白の数値の基準値を目指したい。
・筋トレのあと体が軽く日常生活を楽に過ごしたい。
・筋トレの後スッキリ、爽やかな気分になりたい。
・程よい疲労感で睡眠を深くしたい。
・子供と一緒に体を動かして遊びたい。
他人にどう見られるか、他人と比べたり、回数で争ったりするのではなく、今心の底から自分が求めているものは何なのかを大切にしようとしました。
心構えを変えたことで、筋トレや運動をすること自体が楽しくなり、毎回達成感とエネルギーを感じられるようになりました。
何より、軸が自分にあるので、今の自分を大切にしてあげられるので、やりたくない時はやらないと無理をしなくなりました。
誰でも何かをよくしようと新しいアクションをすることはあると思いますが、今回のブログが少しでも参考になったら幸いです。